和田   健

1963年千葉県松戸市生まれ。

6才より書家の柴野先生のもとで書を学ぶ。
学童期大変な腕白であったが、何故か書道だけは一度も休むことなく、東京に引っ越しするまでの7年間熱心に続けた。
稽古は毎週日曜日、先生のお宅にある寺子屋のような離れで、畳の上に簡単な机を置き、朝8時から4時間くらい一心不乱に正座でやる。
先生のご指導は、級や段などを設け弟子の関心を高めるようなことはせず、ひたすら書いては先生に朱墨で直していただくことを繰り返すものだった。
やがて集中して書を書くことそのものの中に、面白みを見い出せるようになった。
東京へ行く最後の稽古の時、先生が「闘魂」の二文字を色紙に揮毫して下さったことが忘れられない。
僕の創作活動の源は、この7年間にあると思う。

その後は主に運動ばかりしていたが、啓示を受け39才で突然絵を始め、東京の絵画研究所でデッサンと油彩を小泉史朗氏から学ぶ。

2004年4月に渡仏。アカデミー・ドゥ・ラ・グランド・ショミエールに通いながら、デッサンと油彩をアルトソウル氏から学ぶ。
また、夜は別の画家のアトリエに通い、デッサンをアロン氏から、デッサンと彫刻をジョディ氏から学びながら、ひたすら裸体モデルのデッサンを続けた。

2008年9月からはフランスのパリ近郊マントノン市にアトリエを構え、以来意欲的に制作・発表活動を続けた。
フランスの畑の風景や、深い森、空や雲、小川や谷、また冬の雪景色や静かにたたずむ村の教会などから受ける強烈な感動を絵にし続けながら、自身のテーマを深めた。
「マントノンの畑」「マントノンの青い夜」「アンシュの教会」「菜の花畑」「ユール谷の風景」「マントノンの夕焼け」などをテーマとした作品は、四季を経てシリーズとなり続いた。

パリでの4回の個展、パリ、南仏、ロンドン、東京での10回のグループ展を経て、2009年7月、東京銀座で日本初個展。
その後、2009年9月にフランス、マントノンでのサロンに出品、11月にはパリ、グラン・パレでのサロンに出品、11月、12月にパリの画廊で個展。

2010年は4月に横浜で個展、8月にモン・スュル・グエンにて展示、9月にパリのピアノ・バルロンにて展示、また同月マントノンでのサロンに出品しマントノン市賞受賞、10月にランブイエでのサロンに出品、11月にパリ、グラン・パレでのサロンに出品、12月にマントノン市主催の個展。

2011年は4月に横浜で個展、6月にシャルトルの歴史的建造物「メゾン・デュ・サーモン」でシャルトル市観光協会後援の個展を予定していたが、2月26日に母がクモ膜下出血に倒れ緊急帰国、両個展を中止した。
2011年7月、7年間のフランスでの絵画修行、制作・発表活動を終え帰国。
東京での制作活動を始める。

母の病気や東日本大震災を契機として、帰国後はそれ以前にも増して無意識の世界に対する関心を深め、無意識に根差す何ものかの描出をテーマに、日々の制作を通して絵画の中に無意識の要素を取り込むことに挑戦し続けている。

2012年は5月に横浜で個展、7月に二子玉川にて展示、11月に南青山にて二人展。

2013年7月、北軽井沢の大学村にアトリエが完成。

2013年9月より2014年6月まで、フランス、サン・ヴィクトル・ドゥ・セシューの図書館にて、幼児を対象とした絵画のコース「À la manière de Ken Wada (Ken Wada の作風・手法で)」が行われ、「樹木への20の手紙」が教材として使われ好評を博した。
同コースは、引き続き延長され、2014年9月から2015年6月にかけても実施された。

2015年は4月に佐倉市で個展、12月に町田市で個展。

2016年2月にニューヨークのギャラリーと2年間の契約を交わし、4月に同ギャラリーで開催されたグループ企画展にて展示した。
また11月にイタリアのボローニャで開催された国際展覧会に招待され出品した。

また、2009年1月にガブリエル四重奏団のCDジャケットに絵が採用され、引き続き仏人ピアニスト、ジラール氏のCDジャケットにも採用された。
さらに仏人作曲家フォルジェ氏の新作CDジャケットにも採用され、2009年8月に発売された。

備考
1. フランス芸術家協会会員(在仏時)
2. フランス独立芸術家協会会員(2010年〜2013年)
3. 英国王立水彩画協会Watercolour Artist Friend(2010年〜2013年)

略歴

ラール・ベリテ研究所、東京
2003年〜2004年 (デッサンと油彩、小泉史朗氏)

ACADÉMIE DE LA GRANDE CHAUMIÈRE、パリ
2004年〜2007年 (デッサンと油彩、R. A. ARTOZOUL氏)

ATELIERS BEAUX-ARTS DE LA VILLE DE PARIS、パリ
2004年〜2005年 (デッサン、Rémy ARON氏)

ATELIERS BEAUX-ARTS DE LA VILLE DE PARIS、パリ
2005年〜2006年 (デッサンと彫刻、Daniel JODET氏)

HEATHERLEY SCHOOL OF FINE ART、ロンドン
2006年3月 (デッサン、Atul VOHORA氏)

LONDON ART COLLEGE
2009年4月~2009年11月 (水彩とグアッシュ、Maggy ROBERTS氏)

英国王立水彩画協会、ロンドン
2010年10月~2011年3月(抽象水彩画、Geoffrey PIMLOTT氏)

個展
1. 2005年6月          ギャラリー・フォードメール(パリ18区、フランス)
2. 2008年3月          ギャラリー・3F (パリ18区、フランス)
3. 2008年10月         ギャラリー・3F (パリ18区、フランス)
4. 2008年11月         レ・アルティスト (パリ14区、フランス)
5. 2009年7月          スタジオ ブルー (東京都中央区銀座)
6. 2009年11,12月 ギャラリー・3F (パリ18区、フランス)
7. 2010年4月     キャメル (横浜市)
8. 2010年12月          文化センター(礼拝堂の間と別館)(マントノン、フランス)
9. 2012年5月     キャメル(横浜市)
10. 2015年4月     DIC川村記念美術館(付属ギャラリー)(千葉県佐倉市)
11. 2015年12月          町田市立国際版画美術館(市民展示室)(東京都町田市)

グループ展など
1. 2005年4月     サロン・デ・アルティスト・アンデパンダン展(パリ17区、フランス)
2. 2005年9月     ギャラリー・テュイリエ (パリ3区、フランス)
3. 2006年3月      フォルドルフ・ヒルトンホテル (ロンドン、イギリス)
4. 2006年4月      サロン・デ・アルティスト・アンデパンダン展(パリ17区、フランス)
5. 2006年11月  弦楽器フェアー、科学技術館(東京都千代田区)
6. 2007年4月     サロン・デ・アルティスト・アンデパンダン展(パリ17区、フランス)
7. 2007年6月      L’ARC創立50周年記念式典 (パリ6区、フランス)
8. 2007年9月     サロン・デ・アール (パリ14区、フランス)
9. 2008年9月     芸術家祭 (サン・レミ・ド・プロヴァンス、フランス)
10. 2008年9月      マルシェ・ド・ラ・クレアシオン(パリ14区、フランス)
11. 2009年9月     サロン・レジオナル・ド・ラ・ヴァレ・ド・ユール(マントノン、フランス)
12. 2009年11月  アート・アン・キャピタル展(グラン・パレ、パリ8区、フランス)
13. 2010年8月   ブールヴィル・ドゥ・ドメンヌ(モン・スュル・グエン、フランス)
14. 2010年9月  ピアノ・バルロン(パリ16区、フランス)
15. 2010年9月     サロン・レジオナル・ド・ラ・ヴァレ・ド・ユール(マントノン、フランス)(マントノン市賞受賞)
16. 2010年10月 ランブイエの国家美術展(ランブイエ、フランス)
17. 2010年11月  アート・アン・キャピタル展(グラン・パレ、パリ8区、フランス)
18. 2012年7月   オーキッド ミュージック サロン(東京都世田谷区)
19. 2012年11月 二人展 ギャラリー·リスティ青山(東京都港区)
20. 2015年12月 町田市立国際版画美術館内喫茶室けやき(東京都町田市)
21. 2016年4月 アゴラ ギャラリー(ニューヨーク、アメリカ)
22. 2016年11月 デ マルキ ギャラリー(ボローニャ、イタリア)